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 SMG~CAN(米国)Q&A

Q28.どのような兆候、どんな段階の時に薬物療法を検討すべきでしょうか?

(7歳女子の保護者の質問)

 娘の Rはもうすぐ7歳、現在1年生です。娘はプレ幼稚園の頃から他の子にも先生にも全く話しませんでした。そのため、私達は娘が入園する前から場面緘黙と気づいていました。エリザ先生に質問です。どういう時に薬物療法を検討すればよいか、その目安を教えてください。

 娘はこのところ目に見えて改善しています。放課後、家でお友達と遊ぶ時はかなり大きな声ではっきりと話しています(話し始めるのに5分くらいかかります)。昨年のお話タイムでは、ビデオ録画して学校で先生に再生してもらわねばなりませんでしたが、今年は紙に書いたものを読みながら、話すことができました。クラスで手を上げて質問に答えることもあります。

 また、今年のはじめに学校でも話せるお友達ができました。しかし、残念なことに、その子は他の女の子達と仲良くなり、娘はこのところいつも遊びに寄せてもらえないようです。娘はいっしょに遊ぼうと言うことができず、今はほとんど毎日一人で休み時間を過ごしているようです。 薬物療法を始めるかどうか検討するのは、どのような兆候がある時、またどのような段階で、判断すればよいでしょうか。




 とてもよいご質問をありがとうございます。娘さんはずいぶん改善されているようですね。ただ、文面からは、娘さんのコミュニケーションを促し、対処スキルを築けるように、専門家と共に取り組んでおられるのかどうかが、わかりません。実はこれがとても大切です。

 場面緘黙の子どもには、言語コミュニケーションだけでなく、ことばを使わないコミュニケーションも難しい子がよくいます。例えば、自分の方から遊びを始められなかったり、他の子のところに寄っていって、遊びたい、遊んでほしいという気持ちを示したりすることが難しいのです。娘さんの場合もそうではありませんか。お友達といっしょに遊びたいし、時々は話すこともできる。でも、先にお友達の方から来てくれないと、自分の方から関わることが難しいのではないでしょうか。

 このようなコミュニケーションの方法や社会的スキルを身につけるには、様々な手法のセラピーが必要です。時期が遅くなればなるほど、習得はいっそう難しくなるでしょう。他の子達は、娘さんをのけ者にしようとしているのではなく、おそらく娘さんが寄ってきて遊びに興味を示さないので、娘さんがいっしょに遊びたいとは思ってないと考えているのではないでしょうか。

 しかしながら、場面緘黙の子どもがなぜ自分から友達に寄っていかないかというと、それは近寄ろうとしても内的な不安のために行けないからなのです。つまり、自分から行こうとすると不安が生じるため、自分からの働きかけを避けることを学習してしまったのです。

 薬物療法は、他の様々な手法や技法を支援するために用いるべき選択肢の一つです。また、何をしても不安が高すぎる時に、お薬を用いるとよいでしょう。ただし、社会的スキルを伸ばそうとしないでお薬だけ用いても、大きな効果は望めません。確かに薬を飲むだけでも、子どもはリラックスできて気持ちが楽になったように見えるでしょう。しかし、子どもは薬からは何も学びません。子どもに役立つような様々な手法や技法を用いなければ、子どもの改善を促すことはできないのです。




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