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 SMG~CAN(米国)Q&A

Q25.セレクサを使われたことはありますか?

(5歳男子の保護者の質問)

 5歳でこの秋から幼稚園に入る息子のJは、プレ幼稚園のこの2年間で場面緘黙の兆候がありました。今ちょうど場面緘黙の治療経験がある心理士のセラピーを受け始めたところです。行動療法と併用してSSRIを勧められましたが、私達もその方針でいきたいと思っています。そこで、2つ質問があります。

(1)先生はセレクサ(SSRIの一つ。日本では未認可)をどう思われますか。私は社交不安のためにこの2年間セレクサを飲んでいますが、とてもよく効いています。セレクサの水薬タイプはありますか。先生はプロザック以外のSSRIを処方されたことはありますか。

(2)薬を飲ませる時、親は子どもに薬について説明した方がよいでしょうか。薬のことを知らせずに、子どもが自分の力で話せるようになったと考える方が、その後の対人関係の自信につながるのではないかと思うのです。先生の考えをお聞かせください。

 逆に、薬が効いたから話せたのだと知れば、薬に頼ってしまわないか心配です。薬を中止したとき、また話せなくなりませんか。お薬をやめさせようとしたら、子どもがやめたくないと親にせがんだという書き込みを読んだことがあります。





(1)セレクサは子どもの不安にも使われ大きな成果を上げていますが、私は用いたことがありません。というのは、プロザックやパキシルなど他の薬で非常にすばらしい効果をあげてきたからです。臨床医はしばしば特定の薬を好んで用い、さほど問題なくうまくいくと、同じ薬を使おうとするものです。私はプロザックを最も多く用い、その次にパキシルを用います。プロザックがジェネリック医療品化されて以来、保護者の医療保険会社に払い戻しを請求できるように、他の薬を使わなければならなくなりました。それで、パキシルを使うようになったのです。

(2)は大変個別的な質問ですね。お子さんの年齢やひとりひとりの子どもが持つ性質によって答は異なります。例えば、自分は病気だから薬を飲まないといけないのだと考えて、薬を飲むのを怖がる子どもがいます。「しゃべれる薬」と子どもに言う人がよくいますが、薬を飲んだらしゃべらされてしまうと怖くなって、薬を拒む子どももいます。 また、話せない苦しみを終わらせるために何でも試そうと、すがるような気持ちでいる子どももいます。お子さんと同じ年齢くらいの幼い子どもになら「気持ちが楽になるようにビタミンを飲もう」と説明する親もいます(私もこのテクニックをよく使います)。私は子どもに「話せるようになる薬」と言うことはお勧めしません。なぜなら、「話す」という言葉からは、怖いという感情が生じるからです。幼い子が聞くと、薬を飲むと恐ろしくて不安な気持ちになると思うでしょう。ずっと恐がりだった子どもに、怖くないことを分からせるのは容易なことではありません。しかしだいたいの子ども達が、「ビタミン」を飲むと恐怖が減るようです。

 薬の依存性についてご心配のようですが、これまで問題となったことはありません。「このビタミン(あるいは、薬)は、体に必要なものを補うんだよ」と言ってあげるとよいでしょう。幼い子どもにはビタミンだと言うといいことを覚えておいてください。お薬と言うと、自分はどこかが悪いのだと考える子どももいます。そのため、お子さんくらいの幼い子どもには、私はビタミンと言うやり方できました。

 お薬を飲んでいる間に、これから行う行動療法で、必要な対処スキルを身につけられるといいですね。そうすれば、お薬を中止した時、それほど不安ではなくなっているでしょう。また、子どもがまだ小さいうちに治療することのひとつの鍵は、自分は話せるしあまり心配性でもないと、子ども自身が捉えることにあります。緘黙行動がまだ長く定着していないことは、子どもにとって大変よい材料です。



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