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Q2.娘のためにできることは他にないのでしょうか?
(4歳半女児の保護者の質問

 娘は4歳半です。社会恐怖(そして場面緘黙)と診断され、この夏、心理士と精神科医による治療を開始しました。医師からプロザックを処方され、不安の緩和には大きな成果を上げています。しかし、まだ発話には前進が見られません。娘は現在、夫と私、祖母以外とは話しません(6週間くらい前に祖父が入院した頃から、祖父には話さなくなりました。)

 治療の経過をお伝えします。プロザックは4mgから開始し、約9週間この量を続けましたが、この期間に娘の不安は一気に低減しました。その後、3週間かけてプロザックを10mgまで増量し、先月からこの量を続けています。増量してから、娘の行動はいくらか変化していると思います(しかし、大きな変化ではありません)。先日、精神科医と心理士のところに行きましたが、薬に変更はなく、今後6〜8週間は様子を見ることになりました。また、心理士からは、この時点で彼女の発話を促すためにできることは他にほとんどないと言われました。

 娘の状態は全体的によくなっており、非常に嬉しく思うのですが、それならなぜ発話がないのかと歯がゆい思いをしています。薬物療法への慎重な姿勢に感謝はしていますが、場面緘黙は習癖の一つであり、時間の経過と共にこの行動がいっそう定着してしまうのではないかと感じています。娘を見ていただいている先生方は、発話がないことを、全般的な不安の一部としか考えていないようです。これが正しいことは分かっているのですが、発話を促す支援が必要なのではないのではないでしょうか。

 遊戯療法は1回50分のセッションで、今は3、4週おきです。 先に私か夫、または夫婦でセラピストと約20分間話をして、それから残りの時間、セラピストと娘が遊びます。セッションでは、娘はたいていドールハウスで遊び、時々絵を描いたり、人形 遊びをしたりすることもあるようですが、これらのセッションに意味はあるのかと疑問を感じています。 セッションは、医療保険がきかず、費用が高額です。

 専門家としてのエリザ先生のご意見を伺いたくて質問いたしました。娘のためにできることは他にないのでしょうか? 他に試せる介入法はあるのでしょうか? 私たちは、これまで間違いなく正しい道を歩んでいると感じてはいますが、ある日娘が自分から話せるようになるとは、とても考えられないのです。どうかアドバイスをお願いします。私はSMGの会員で、すべての情報をできる限り読んでおります。このサイトはここ数ヶ月、私のライフラインのようなものです!! どうぞよろしくお願い致します




 (エリザ・シポンブラム博士の回答)

 あなたのおっしゃるとおりです。社会不安への支援という意味では、受けておられる遊戯療法にはほとんど価値がないと思います。あなたは治療機関の外でお子さんを支援する手段や方法をもっておられません。あなたはそれをなさる必要があり、そうでないと成果を得ることはできないでしょう。

 学校では、子どものニーズに応えるためにセラピストは何をされていますか? 家では? それから他の社会的場面では? セラピストがこのような支援をされているようならば、よいのですが。

 娘さんには、話し始めるのに必要なスキルを発達させるために、個別プランの作成が必要です。おっしゃるとおり、場面緘黙は不安から生じた結果です。しかし、行動療法的アプローチが必ず必要なのです。ただ投薬を受けるだけで、行動療法的なプランが一切立てられていないような子どもたちがあまりにも多すぎます。

 投薬だけでは、概してほんのわずかな進展しか見られません。そして、薬が中止されると子ども達はたいてい重度の不安に逆戻りしてしまいます。これは、彼らが不安に対抗するのに必要なスキルを全く身につけていないからです。薬物療法は、治療開始の弾みをつけるのに用いられるものであり、万能薬ではないのです。娘さんのセラピスト、そして薬を処方している医師とよく話し合ってみてください。

 それともうひとつ、私は薬の増量はおすすめしません。緘黙は行動療法的な手法が活用されなければ改善することはないのです。薬の増量によってもたらされるのは副作用の危険性だけです。
 



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