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Q17.SMartセンターで息子を診ていただいた方がよろしいでしょうか?
小T男子の保護者の質問

 たくさんの書籍やSMG〜CANサイトの資料によって、多くの有益な情報をご提供下さり、先生には本当に感謝申し上げます。これまで息子を支援するにあたって、私達の主要な情報源でした。息子は今1年生ですが、昨年かなり改善がみられました。幼稚園ではほとんど誰とも話さない状態で過ごしましたが、1年生になってからは、お友達4人と担任の先生と話せています。

 2003年11月にプロザック(’10年現在日本未認可)10mgを開始してから、目覚しい改善がありました。それ以前には、ゾロフト(日本ではジェイゾロフト)を、9ヶ月間服用しましたが、あまり効果が見られませんでした。現在、増薬する方がよいのか悩んでいる所ですが、先生はどう思われますでしょうか。

 息子は、場面緘黙と取り組んで約20年の経験を持つベテランのセラピストからセラピーを受けています。しかし、このセラピストは主に発話に焦点をあてています(この1年半で4人目のセラピストです)。この2年間、私達は子どもの不安の軽減に子どもと共に取り組んできました。学んだ技法を毎日2回実践するようにしています。息子は話さなくとも平気だと申しますし、自分はそういう性分なのだとはっきり言うこともありました。しかし、息子は非常に愛嬌があり、友達もたくさんいますし、学校で緊張することは現在ほとんどありません。

 この1月にクラスに転入生が来たのですが、転入初日に息子はその子と話せました。息子が言うには、この子は自分が喋らないことを知らなかったので、平気で彼と話すことができたそうです。息子は、自分が話すとみんながなんと言うだろう、自分のことを同じ人だと思えないのではないだろうかなどと心配します。

 学校は息子にとって安心して過ごせる場所となっていると思います(息子の担任もそう考えています)。重要な点ですべて準備万端整っており、次の段階へと移行をうまく促せそうに思えるのですが、ここにきて息子をどう支援すればよいのか、全く分かりません。息子の安心レベルを前進させていくためには、詳細なプラン作成が必要だと思うのです。援助を受けるには、ペンシルベニアのSMartセンターで息子を診ていただいた方がよろしいでしょうか? 息子は自分がどういう人かというのを決めつけており、彼の行動にはそれが根付いているのだと思います。その考えをどうすれば捨ててもらえるでしょうか。 どのようなことでも教えていただけるとありがたく存じます。




 (回答)

 増薬しても解決にはなりません。 あなたが書いて下さった情報には、あなたがどのように息子さんの前進を支援しているのか、何も書かれていませんでした。あなたもおっしゃっているように、不安を減らすことはあくまでも治療における一つの側面にすぎません。息子さんは学校で安心できる状態のようですが、支援がない状態では、どうやって前進していけばよいのか分からないのでしょう。

 あなたと取り組んでいるセラピストは、様々な技法や手法を用いて、息子さんが非言語から言語を用いるコミュニケーションへと移行するようにあなたを支援するべきです。そうすることで、緘黙行動を捨て去り、言葉でコミュニケーションがとれるようになっていきます。たとえば、お子さんは喋る必要を感じないと言われていますし、人は自分が話せないと思っていると言っています。つまり息子さんが言っているのは、話すとお友達との力関係が変化して、自分が注目されてしまうこと、そして何よりも、彼自身どうしてよいのか全くわからないということです。

 お子さんのコミュニケーション面での前進を助けるためのさまざまな方法について、担当のセラピストとぜひ十分話し合いってください。 息子さんは、文字通り「言語への移行段階」にあります。つまり、息子さんは知っている人たちとならたいてい、非言語の応答が容易で楽にできるということです。よく知らない初めての人には、最初は応答が難しく、おそらく気軽に話しかけることができません。しかし、学校では容易に応答でき、たいていの非言語コミュニケーションがとれ、それもとても上手にできるでしょう。もしも窓の外から息子さんのクラスをのぞいて、中の音が聞こえない状況なら、息子さんは他の子ども達と同じように振る舞っているように見えるでしょう。このまま緘黙が続くなら、それがどれくらいの期間になるのか定かではありませんが、今、息子さんは緘黙から移行できるかちょうどその分岐点にいるようです。



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