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 SMG~CAN(米国)Q&A

Q9.自閉症との区別を教えてください。
5歳女児の保護者の質問

 5歳9か月の娘モリーについての相談です。モリーは場面緘黙だけでなく感覚過負荷を起こすことがあるようです。例えば、人が大勢いる場所や大きな音をいやがります。また、共感が困難で、社交的な情緒的応答性が欠けています。しかし、興味関心が限られたパターンを示すことはなく、特定の儀式的行動も自己刺激行動も見られません。2003年12月にアスペルガー症候群と診断されました。自閉症との区別について教えてください。(不正確な言い方ではありますが)、特に感覚の問題で両者は重なり合っているのではないかと思うのです。このあたりについて明確に教えていただけますか。私たちは素晴らしい先生に協力していただき脱感作法を数多く実施しています。 プロザックを3か月間7.5mgで服用し、その後10mgに増量しました。

 娘は学校で発話以外の方法でならコミュニケーションが十分とれますが、学校では全く発話しようとせず、これまで一度も話したことがありません。私たちは何か他にした方がよいでしょうか。また、本当にセロトニンによって感覚の問題が改善しますか。専門家の立場からご意見いただけると幸いです。オーストラリアのシドニーに住んでいますが、場面緘黙についての理解は少なく、SMG~CANの情報がなければ専門家もほとんど探せない状態です。返信をお待ちしております。





 (エリザ・シポンブラム博士の回答)

 自閉症スペクトラム障害と場面緘黙を併せ持つ場合があります。しかし、その場合は、場面緘黙は主診断とならず、自閉症スペクトラム障害が主診断となります。臨床経験から言うと、感覚統合障害(Sensory Integration Dysfunction:DSI)は、話し方や言語・社会性やコミュニケーションの障害と同様に、場面緘黙の発症を促す要因となります。なぜ場面緘黙を発症するのかを正確につきとめることは不可能な場合が多いです。たくさんの要因が組み合わさって発症すると言いわざるをえません。

 我々の実践する「 コミュニケーション不安セラピー(Communication Anxiety Therapy)」は、アスペルガー症候群のお子さんにも有効です。ただし、アスペルガー症候群に対して社交スキルトレーニングなどの他のタイプのセラピーを行ったり、感覚統合障害に対して作業療法を組み合わせたりする必要があります。

 すべてのセラピーを連携して行う必要があるのです。人と関わることを心地よく感じられるようになることが鍵です。アスペルガー症候群をもつ子どもは、人と関わったり、表情など相手が示す社交的手がかりを読んだりすることが苦手な場合が多いです。そのため、人との関わりで感じた不快感や居心地の悪さから不安が高まったり、不安を増幅させてしまいます。アスペルガー症候群の人の多くはうまく関われないということを知っており、それをもどかしいと感じています。

 SSRIは、感覚の過負荷による症状を緩和するのに役立つことが多いです。そして、SSRIの投薬は、たいていごく微量で効力を発揮するため、決して多用量である必要はありません。多用量の投薬は、副作用を引き起こしてしまうだけです。つまり、お子さんにお勧めしたいのは、コミュニケーションを非言語から発話へと促していくことを助け、そして同時に「コミュニケーション不安セラピー(Communication Anxiety Therapy)」とアスペルガー症候群の問題に関わる別の支援サービスとを組み合わせることができる臨床家を探すことです。



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