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 SMG~CAN(米国)Q&A

Q5.親に対しても「開かれた質問」に答えないのですが、緘黙児によくあることなのでしょうか?
5歳女児の保護者の質問

 こんにちは、エリザ先生。うちの5歳の娘は、学校で1〜2個の単語文で答えることはあるものの、おしゃべりは全くしません。友達と遊びませんし、友達もいません。家では上手に話し、親が言うことに注意を向けて、質問もたくさんしてきます。親と遊んだり、笑ったりもします。これまで2人の精神科医に診てもらいましたが、その両方から、高い不安による社交恐怖と診断されました。医師からは場面緘黙と言われませんでしたが、このサイトの情報から考えると、娘は場面緘黙ではないかと思います。

 ただ、娘は、家で私たちといっしょにいて、十分リラックスしている時であっても、「開かれた質問」には答えません。このことだけが、私にはよくわからないのです。「はい・いいえ」で答えられる質問や選択肢から選ぶ質問には答えます。文で上手に話せますし、親と議論することさえあるのに、私たちが学校で何をしたか尋ねた時は、何も話してくれないのです。最近、ある男の子が娘にちょっかいを出していることを、偶然知りました。娘はそのことを先生に伝えようとしませんし、私たちにも話してくれませんでした。そして、学校に行くのを不安がるようになってきました。娘は、誰かに何か嫌なことをされても、防ぐ手段がないのだと思います。自分の家族にもこのような情報を話さないような行動は、場面緘黙の子どもたちに、よくあることなのでしょうか。親に対しても「開かれた質問」に答えない緘黙児は多いですか。

 また、テキサスのオースティンエリアで場面緘黙を専門的に見れる医師をご存じありませんか。また、今かかっている精神科医から、パキシルかプロザックを10mgから開始したいと言われたのですが、この処方でお薬を始めてよいのか確信が持てません。少しでも何かご助言いただけると嬉しいです。緘黙のために、娘が自分を守ることさえできないことが、とても心配です。どうぞよろしくお願い致します。




 (エリザ・シポンブラム博士の回答)

 いただいた文面からは、学校で娘さんは1〜2個の単語では話せているとのこと。もしも本当にそうならば、場面緘黙の診断基準は満たしていないことになります(※1)。しかし、娘さんは社交恐怖をもつように思いますので、多くの場面緘黙のケースと基本的には同じ治療や対応でよいでしょう。

 SMG~CANのサイトは、お子さんにも大変役立つと思います。少し気になったのは、お子さんの「表出言語の発達」です。答える時に「詳しく述べる」ことをせず、選択肢から選んだり、一言、二言で答えるとのこと。それには、さまざまな原因が考えられます。 まず、娘さんが「話し言葉や言語の問題」をもつ可能性があります。細かい点については、言語聴覚士から説明してもらおうと思いますが…。ご存じのように、場面緘黙児の約20-30%が、話し言葉や言語の問題をもっています。他に考えられる理由としては、多くの意味で「完全主義」なところがあって、間違ったことを言いたくないために「詳しく述べない」可能性もあります。場面緘黙児の多くがこの特徴を持っています。 子どもたちは、(意識下で)なんと言えばよいか、どう言えばよいか、不安に思っているのです。この場合は、社交恐怖や場面緘黙を治療し、話し言葉や言語の自信をつんでいけば解消できます。テキサス在住のSMG~CAN支援者メンバーがいますので、その地域の専門家がいないか尋ねてみましょう。また、お知らせしますね。

(付記)
お薬についてですが、文面に書かれていたパキシルやプロザックは適切な処方と思います。ただ、私はこの量から開始したことはありません。10mgよりもずっと少ない量から始めて、ゆっくりと10mgにし、それから(もしも必要ならば)数週間以上かけて増量します。低量から始めるのには、3つの理由があります。1つ目は、副作用を最小限にするためです。2つめは、低量から始めた場合、平均よりも最終的にずっと少ない量で済ますことができるためです。そして3つ目は、低量の服薬から始めることによって、薬物療法とともに行動変容法や他の心理療法を行うことができるためです。


(※訳者注1)学校場面で、1〜2語の単語で答えることができる場合は「場面緘黙傾向」であって、厳密には「場面緘黙の診断基準を満たさない」という意味ではないかと思われる。

 



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