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 SMG~CAN(米国)Q&A

Q3.場面緘黙をみた経験があるセラピストにかかるべきですか?
   
(4歳女児の保護者の質問)

 
娘は今4歳で、場面緘黙です。2歳半の頃に、娘の社会的スキルを伸ばすために、半日週3回のプレ幼稚園に入れました。娘は引っ込み思案なのだと思っていたからです。プレ幼稚園での最初の年に、私は娘が誰とも話さないことに気づき、園からもそう言われました。今もおおむねそのような状態が続いています。娘が話すのは、私たち家族だけです。誰か他人がいても家族には話します。しかし、家族以外の人とは話しません。

 うちの医療保険がきくセラピストのところに、昨年11月から約6ヶ月間通いました。行ったのは遊戯療法だけと思うのですが、成果はありませんでした。それでも、娘はこのセラピストとはおしゃべりできるようになりました。2人で動物の鳴き声で話すことから始めたのですが、これが娘の笑い声を誘い、それが発話へとつながったのです。こちらに通うのを止めたのは、通院が週1回から月1回に減ったからです。おそらく患者の数が多すぎて、スケジュールの調整上そうなったのだと思います。

 その後、医療保険外のセラピストを探し、一人の個人開業のセラピストを見つけました。電話で20人のセラピストにあたってみましたが、残念なことに場面緘黙の治療経験をお持ちの方は2人しかおらず、もちろん場面緘黙の専門家など一人もいませんでした。エリザ先生は、カリフォルニア州サンディエゴ地区で、娘の支援が可能な方をどなたかご存知ないでしょうか。もしも先生がご存じないようなら、そのいくらか経験があるセラピストにみていただくのでよいのでしょうか。しかし、このセラピストは、プロザックなどの薬物療法には抵抗があるようなのです。どのようなご助言でもありがたいです。どうぞよろしくお願いいたします。

追伸:お薬について先生のご意見を伺いたいです。もしも行動療法のみで成果が現れない場合、先生は薬の最初の処方量はどのくらいにされますか。また、成果が見られない場合は、どれくらい期間をおいて増量されるのでしょう。それと、娘に処方する場合、投薬量の上限はどのくらいでしょうか。娘は健康で、体重20kg、身長107cmです。お尋ねした理由は、あまりよく場面緘黙のことに詳しくないセラピストのところに通う場合、提示された処方量がそれに近いかどうか参考にしたいと思っています。




 まず我々の専門家名簿をご覧になってください。サンディエゴ地区のマレー・スタイン氏なら、お子さんをみれるかもしれません。彼は、カリフォルニア・サンディエゴ大学に所属しています。彼がみられないようでも、お住まいの地区のセラピストを紹介してくれると思います。

 次に、投薬を考えておられるとの事ですが、その前に、できそうな行動療法上の手法は全て試みられたのでしょうか。セラピストから遊戯療法を受けたのですね。そのセラピストは、セラピーの外の場では、お子さんを支援するためにどのようなことをされましたか。つまり、娘さんはセラピーの場所では話せるようになりましたが、学校でお子さんの安心を増やす方法について、セラピストは保護者と協力して取り組まれたでしょうか。様々な社会的な場所ではどうでしょう。脱感作によって環境に慣らし不安を減らしていく方法についてはどうでしょう。

 いただいた文面からは、そのようなことをまだされていないようです。私はたくさんの4歳児をみていますが、ほとんどの子どもが行動療法だけでかなりよくなります。もしも3〜6ヶ月間、きちんとした行動療法を行った後だということでしたら、薬物療法も検討されるとよいでしょう。例えば、脱感作法などの様々なアプローチをお子さんのニーズに合わせて組み合わせることによって、「不安を下げる」「自己評価を高める」「社会的場面での自信を高める」という方向に向けた手法を用いることが必要です。どのくらいの頻度で、他の子と1対1の取り組みをされていますか。まず朝の時間や放課後にあなたが学校に行って、学校での発話を促せるように、娘さんに話しかけたり、質問したりしましょう。娘さんがあなたと話すことに不安を感じなくなるまでは、誰に対しても発話を始めるのは難しいでしょう。

 最後に、薬物療法についての質問にお答えしましょう。第1選択薬は、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)、つまりプロザック(訳者注:日本未認可)やパキシルなどです。薬の量はできる限り「低量から」始め、増量については、体重だけでなく「反応をよくみて決める」ことが大切です。目標値はゆっくり変化させ、低量に留めます。これらの薬は、多く使えばよいというものではありません。医師は、娘さんが示した反応に基づいて処方量を決める必要があります。処方量に、決まった法則はないのです。そんな法則があればどんなに助かることかと私も思います。これらの情報が何かしらお役に立てば幸いです。



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