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 SMG~CAN(米国)Q&A


(4歳女児の保護者の質問)

 場面緘黙の子どもたちへの支援にご尽力下さり、いつも感謝しております。また少し質問させていただきます。
 娘のC子は、4歳です。幼稚園1年目ですが、とても楽しそうに通っています。園の活動にはすべて参加し、お友達とも仲良くやれていますが、友達にも先生にも全く話したことがありません(現在5歳の兄も、幼稚園に入った時に全く同じ状態になりましたが、入園後2〜3週間もすると自然に治りました。)

 娘は、2000年の2月1日に突然、誰とも話さなくなりました。母親の私にも、父親にも、兄弟2人に対してもです。トラウマになるようなことは、思い当たりません。親戚付き合いも含め、幸せな家庭環境に恵まれています。C子は遊んでいる時に、ささやき声で独り言を言ったり、おもちゃに話しかけたりしますが、人に向かってはささやき声も出しません。動物の鳴き声やバブバブとあかちゃんのような声(喃語)を真似する時は、普通に声を出します。最近、イエスの時は「アハ(うん)」、ノーの時は「アーアー(ううん)」と言うようになりました。(普通の声の大きさです。どうも娘は会話しているとは思っていないようです)。
  娘は、初めての場所や知らない人など特定の場面ではシャイですが、それ以外はだいたいにこにこと朗らかで、楽しそうに見えます。一緒にいて気楽に感じる人となら、話はしませんが、うまく交流できます。少し「不安」そうなこともありますが、時々です。

 これまで小児科医に身体面や神経面を診てもらってきました。私は場面緘黙の資料をたくさん読んで来ましたし、場面緘黙が社交不安の1つであることも理解しています。私たち夫婦は心理士にも相談し、C子の不安が軽減し発話できるよう、様々な活動についても教わってきました(心理士にはC子の普段の園での様子を見てもらいました)。そこで、質問があるのですが、お答え願えますでしょうか。

@見た感じ楽しそうで、どこででもたいてい人と動作でやりとりできるのですが、これは場面緘黙の子どもにはよくあることなのでしょうか?

A現在、娘は全ての場面で話しません。この状態は重度の場面緘黙、あるいは難治性の場面緘黙ということになるのでしょうか?

Bこのような状態の子どもにプロザック(※1)はどう思われますか? 精神科医と相談後、小児科医にお願いしてお薬を出していただいています。2週間前に2mgから始め、今は4mgです。2週間ごとに、子どもの状態を見ながら10mgまで増量していく予定です。C子の体重は39ポンド(約18キロ)です。




 あなたのご質問を、じっくり読ませていただきました。お子さんの状態について大変よくわかりましたが、場面緘黙という診断はどなたから受けましたか?  娘さんは、ある日突然、すべての場面において、一緒に住んでいる家族を含め誰に対しても話さなくなっています。 その原因が何なのか少しひっかかります。場面緘黙の子どもが突然家族とも話さなくなることもありますが、珍しいケースです。

 家庭生活に何か変化はありませんでしたか? 例えば、娘さんが好きな人がいなくなったとか。ベビーシッター、おじいちゃんやおばあちゃんはどうでしょうか? 入園後すぐの頃に突然話さなくなったのでしょうか? 要するに娘さんの生活で何か新しいことが起きなかったでしょうか? 場面緘黙の子どもの中には、ある状況に対して「どうすればよいかわからない」と感じた時、話さなくなる子どももいます。彼らはそうやってその状況を「どうにかしようとする」のです。ただし、それは「どうすればよいかわからない」状況になんとか対応する彼らなりの方法なのであって、彼らが人を操作しようとしてやっているわけではありません。

 発達専門の小児科医に診てもらうことをおすすめします。かかっておられる小児科医から紹介してもらえるでしょう。より確定的な診断を受けられるのがよいのではないかと思います。子供が「自分の殻に閉じこもる(withdraw)」とき、その原因として他にも様々な状況が考えられますので 、他の診断を除外する鑑別診断を受けることをおすすめします。

@見た感じ楽しそうで、どこででもたいてい人と動作でやりとりできるのですが、場面緘黙の子どもにはよくあることでしょうか?

 そのとおりです。話さないだけで、他の子と笑ったりにこにこしながら遊ぶ場面緘黙の子どもは多くいます。緘黙の子どもは言葉を使わないコミュニケーションの「達人」になり、先生やクラスメイトに自分の要求を伝えることもできます。幼い子どもにはよくあることですが、お友だちが「通訳」となり、場面緘黙の子どもが何を伝えようとしているか正確にとらえて、代って話すこともあります。

A現在、娘は全ての場面で話しません。この状態は重度の場面緘黙、あるいは難治性の場面緘黙ということになるのでしょうか?

 この質問にお答えするには、全緘黙の原因が何なのか徹底的に探って、除外診断する必要があります。除外診断を行った後のご質問ならば、答えは「イエス」です。重度の場面緘黙といえるでしょう。治療が難しいかどうかは、この時点ではわかりません。

Bこのような状態の子どもにプロザックはどう思われますか? 

 お子さんが本当に場面緘黙ならば、プロザックは有望な選択肢の1つです。お子さんの場合、10mgは適切な量と思われます。

(※1訳者注:選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の1つ。プロザックは、2011年5月現在、日本では認可されていない)


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