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Q4.息子と場面緘黙について話し合った方がよいですか。問題にしない方がよいでしょうか?
   (保護者の質問)



 (エリザ・シポンブラム博士の回答)

 文面から、息子さんは重度の場面緘黙のようです。家庭における長期間の場面緘黙、過去のおもらし(大便)、重度の分離不安などについて書かれていましたが、不安症の強さがうかがわれます。
 
 また、行動面について気になります。望ましくない行動について詳しくは書かれていませんが、不安の高い子どもたちには様々な併存症状をもつことが珍しくありません。例えば、他の不安症や行為障害です。 お子さんの「行動面」の障害について、医師に診てもらうことをお勧めします。

 あなたが書かれていた特徴の多くは「強迫性」に分類され、別の形で不安が表に出てきたもののようです(強迫性障害はOCDと示されます)。息子さんは非常に強迫的に発話しないでいるために、あなたには彼がそれに支配されているように見えるのではないでしょうか。残念ながら、不安が大きくなるほど、この症状はひどくなります。あなたのご心労は、とてもよく理解できますが、望ましくない行動が生じるのは、取りまく状況の全てに対する、非常に大きい欲求不満のためと思われます。前述したとおり、まず「行動面」についてよく精査することが必要です。 息子さんは、意地悪やあなたをコントロールしてやろうとして緘黙したりしているわけではありません。そうではなく、むしろ深刻な不安の現れてきたものといえます。ひどい不安に陥っている人は、周りの環境に対して自分がいくらかコントロールできているという感覚を必要とすることが多いのです。場面緘黙のケースにおいては、話さないことがそれにあたります。

 薬物療法についても書かれていましたが、息子さんがプロザックやパキシルをどの程度服用されていたのでしょうか。私は他の医師から投薬を受けてきた患者も診てきましたが、投薬量が少なすぎたために、効果が得られなかったケースを多く経験しました。逆に、ゆっくりと増量しなかった場合は過剰摂取になる場合もあります。プロザック服用の場合は、副作用によって極度の多動や望ましくない行動が表れてくる場合もあります。

 この情報があなたのお役に立てばと願います。息子さんには、やはり心理士や医師による、より踏み込んだ精査が必要だと思います。そして、私ならば、重度の不安症状を考慮して、お薬の服用を再検討すると思います。薬には様々な選択肢がありますが、そのひとつにルボックス(SSRIの一種)があげられます。この薬はOCD(不安型)に認可されていて、お子さんにはよい選択肢なのではと思います。息子さんの状態について、またお知らせください。息子さんは難しいケースであり、慎重に対応することが必要なように思います。よい方向に向かわれることをお祈りしております。

(訳者注:日本では2017年6月に、フルボキサミン(販売名:デプロメール/ルボックス)について、小児のOCDを効能・効果に追加する承認申請が了承された。ただし、慎重な投与を必要とする)