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2009年よりKnetニュースは不定期に更新します。

2009年2月14日

かんもくネット配布資料No.15公開

かんもくネットのKnet資料No.15「バイリンガルと場面緘黙」を公開します。
           (↑資料名をクリックしますと、ダウンロードできます。)

この資料は、場面緘黙症グループ小児期不安ネットワーク(SMG〜CAN)のエリザ・シポンブラム博士によって執筆された論文“BILINGUAL AND SELECTIVELY MUTE”を、Knet翻訳チームのAnneさん(特別支援教育支援員)とけいこ(臨床心理士)が翻訳したものです。翻訳とKnet上公開について著者に 了承を得ています。

        −目次−
(1)ある男の子のケース
(2)母国語でも話せないのはなぜ?
(3)バイリンガルの緘黙児の援助法
  ・学校訪問
  ・子どもが先生役になる方法
  ・最初は母国語を使う方法
 


場面緘黙は、不安から生じる症状です。
発症は複合的な要因が影響しますが、その1つにバイリンガル環境があげられます。
かんもくネット会員の中にも、バイリンガル環境の子どもたち(日本在住、海外在住とも)の保護者が含まれています。

バイリンガル環境における@家庭と学校の文化の差、A言語の問題などが、子どもの不安に影響するのではないかと言われています。

「家庭で話される言語と学校の言語が異なる子どものすべてが緘黙になるわけではありません。
多くの子どもは、緘黙にはならないでしょう。
しかし、抑制的な気質傾向がある子どもは、場面緘黙になる危険性があります」(本文より)

バイリンガルの子どもに対しては、少なくとも6ヵ月緘黙状態が持続し、母国語でも母国語以外の言語でも、特定の状況(幼稚園や学校)において緘黙である場合に、場面緘黙と診断することを提言する研究者もいます(Topelberg et al,2005)。
幼い子どもが第二言語を身につける時に「無口になる時期(silent phase)」を経過することはよくあることだからです。
しかし、子どもが園や学校で話していないなら、半年待つことはありません。
早めに資料のような対応をとることで、場面緘黙を発症するリスクを減らすことができます。

バイリンガル環境とは無縁の方も、この資料を読まれることをお勧めします。
取り組みの基本方針「楽しく」「自信をつけながら」「場数を踏む」は、バイリンガルの場合も、そうでない場合も同じ。でも対応は、子どもによってさまざまです。
この資料から、なにかヒントが得られるかもしれません。