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2008年7月11日

朝日新聞が、かんもくネットに関する記事を掲載

かんもくネット会員の取り組みについて、朝日新聞で取り上げられました。

2008年7月11日(金)朝刊(東海版・生活面)

   公の場でしゃべれない「場面緘黙」
   学校と連携 徐々に克服
    小3少女の母 試行錯誤


掲載に際して、保護者の会員と、緘黙児との取り組みに関わった教師、そして、かんもくネット代表が、朝日新聞の取材を受けました。

緘黙児の多くは、感受性が高く、敏感、とても繊細です。遺伝的に行動抑制的な気質傾向をもつのではないかと言われています。保護者の方も、このような傾向をもつことが多く、細やかで少し引っ込み思案な方が多いように思います。

記者から、保護者の生の声をぜひ聞きたいと事務局に要請があり、ある保護者に取材を受けて下さるか相談しました。今回のような新聞取材や教師への協力のお願いに、保護者の方はどれほど大きな勇気とエネルギーがいったことでしょう・・・。


  でも、やっぱり、語りたい。伝えたい。
  すこしでも場面緘黙のことが、社会的に認知されて、
  かんもくの子どもに間違った接し方がされないように。
  責めたり、話すことを強制する人がいないように。
  学校や周りの人たちが配慮してくれるように。
  そして、見守ってあげるだけではなく、
  すこしだけ子どもの背中を押してあげられるように。


そんな思いで、彼女は大きく一歩前に踏み出しました。保護者の方の勇気に、心から拍手を送りたく思います。

記事は、個人が特定されないように書かれています。しかし、偶然にこの保護者のことをご存じの方なら、「ひょっとして、○さんのこと?」などと思われる方がいるかもしれません。どうか温かい目で見守っていただけたらと思います。   

今回の記事では、子どもと保護者が取り組んだ「放課後の学校訪問」を中心に、取り上げられました。しかし、場面への取り組みは、「放課後の学校訪問」だけではありません。どのような方法が効果的かは、子どもによって様々です。

                                      Knet事務局 角田圭子



取材の日に子どもに話したこと  
                         かんもくネット会員(3年生の女児の保護者)

取材に行く日、子どもが「どこへ行くの??」と、とてもしつこく聞いてきました。
それで、私はこう答えました

○ちゃんは今まで学校でお話や音読がとっても苦手だったでしょ。
でも、先生と放課後に遊んだり、音読の練習したりしてもらって、
だんだんちょっとずつ、音読もできるようになったでしょ。
もう少し練習したら、きっともっと話せるようになるよ。
ちょっとずつだけどね。

日本には○ちゃんみたいに、
恥ずかしくって、学校でお話しにくい子どもたちがたくさんいるし、
もっとたいへんな、恥ずかしくって給食を食べれないとか、
トイレにいけない、子どももいるんだよ。

「こういう子には、周りがやさしくしてあげないといけないことや、
こうすれば、もっと進歩したり、苦手なことも少しずつできるようになるよ」ってことを、新聞の人が、新聞に書きたいんだって。
○ちゃんが、○○先生とやったような練習の仕方を知りたいんだって。

だからお話をしに行くんだけど、
○ちゃんの、ほんとの名前は、のらないけど
○ちゃんのことが新聞にのってもいい??

彼女は、どこまで理解したのか、「ふーん、いいよ」と言いました。
もし彼女に万一、「かんもく」という言葉が伝わったら……と、私は少し恐れていました。
でも、その時はこう答えたいです。

○ちゃんや他の子どもたちみたいに、
学校で恥ずかしくってお話できなかったり、
音読できなかったりお返事できないとか、しゃべれないことを、
難しい言葉で「かんもく」って名前がついてるみたい。
大人の人って、難しい名前付けるのが好きみたいだね。
でも恥ずかしくて話せないなんて、そんなのよくあることだよね。
そんな子どもは、日本にも外国にもいっぱいいるよ。
全然気にしなくっていいよ。

大事なのは……(ここからは、事務局のははさんの言葉をお借りします)
だれでも得意なことと、苦手なことがあるけれど、
苦手なことでも少しずつでもやってみようって気持ちが大切。
○ちゃんは苦手なお話をがんばって、
だんだん少しだけでもできるようになってきたこと、すごくえらいと思うよ。
これからもお話だけじゃなく、苦手なことは出てくると思う。
そのときも、
できないからだめじゃなく、少しずつでもがんばってみようね。
でも少しずつでいいんだよ。いっぺんにはだめだよ。

あとほかの計算とかすごく苦手な子にも、運動がすごく苦手な子にも、
絶対バカにしたりはだめで、
やさしくしてあげて、
少しずつできるように応援してあげるんだよ。
それぞれみんな、苦手と得意があるんだから。